兵庫県北淡町の「常隆寺のスダジイ・アカガシ群落」
  (2005.2.14、松村さん)


 淡路島天然記念物巡りの2つ目は「常隆寺(じょうりゅうじ)のスダジイ・アカガシ群落」である。松村さんによる解説が続く。
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 栗村山常隆寺は、都から流され亡くなった早良親王の霊を静めるため、桓武天皇が延暦24 年(805年)に勅使を派遣したという謂れのある古刹である。本殿の左に石の鳥居があり、これをくぐって上っていくとスダジイ、アカガシなどの巨木が連なっている。この群落が県の天然記念物に指定されている。大きいもので樹高20-30m、幹廻りが2〜3mである。
 誰一人いない境内に車を止めて辺りを眺めていたら寺の守りをしているらしいお婆さんが現れ「ようこんなところまでお参りに来てくださった」と、声をかけてくれしばらく立ち話をした。去年の台風23号のときもこの森が寺を守って建物の被害はなかったとのこと。巨木は折れているものが散見された。
 標高515mの山の奥にあり公共交通機関のみでのアクセスは難しい。東浦町と一宮町を結ぶ71号中間、浅野付近から、車が1台通れるクネクネ山道を登っていくことはできる。駐車スペースはある。常隆寺は淡路花へんろの第9番でありアジサイ、サルスベリの名所とのこと。
ところ:兵庫県津名郡北淡町久野々154 (0799-82-0451)
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 ちなみに、環境庁調査によれば、この社叢にあるスダジイで主なものは、いずれも樹高約20mで、幹周は5.50m、4.80m、4.00m、アカガシは3.70mのものが記録されている。



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