名古屋のTUMUZOさんから、有名な「駒つなぎの桜」の写真を送って頂いた。 この桜は、周りの風景の醸し出す静かさと桜の艶やかさの見事な調和が写真で紹介されて以来、大ブームとなり、近年は満開時に多くのカメラが並ぶようになった。TUMUZOさんの写真も、その雰囲気を見事に伝えている。前景の水田は、山村の懐かしさを感じさせ、背景の山の樹々たちは落ち着きと包容を与えてくれる。「山里でひっそりと咲くなんとも魅力的なサクラです」とTUMUZOさんの言われるとおりである。 阿智村指定の天然記念物のエドヒガンザクラで、樹高20m、幹周5.5m、樹齢は400-600年とされる。昔、源義経が東山道を通って奥州平泉に向かう際に、ここで一休みして馬をつないだと伝えられる。その頃の桜は枯れて2代目と言われている。阿智村によれば、2004年の満開は4月18日だった。 JR飯田線の飯田駅から信南バスが阿智村(駒場あるいは曽山入口)に1時間に1本程度出ているが、ここから駒つなぎの桜までは6kmほどあり、タクシーを使う必要がある。車利用の場合には比較的楽で、中央道の園原インターチェンジで降りて県道477号線を南へ、スキー場のある園原ヘブンス方面に150mほど走って右折、「駒つなぎの桜」の表示板にしたがって進むとよい。 なお、TUMUZOさんは、Interested Treesという素敵なホームページを作って、東海地方を中心とした巨木を紹介しておられる(「巨木リンク」を参照)。 |