岩手県盛岡市の「石割桜」 (2020.4.19、2022.4.17 豪さん)


 10年前に松村さんから投稿して頂いた「石割桜」は青々と葉を茂らせていたが、今回、盛岡市で仕事をしている豪さんから、八分咲きの石割桜の素晴らしい写真を送ってもらった。
 今年の春は、コロナウイルスの拡大で、世界中が揺れている。多くの国で外出制限や公共施設・飲食店・遊戯施設の休業が勧告され、100年前のスペイン風邪以来となる大規模な「人とウイルスの戦い」が続いている。現在世界で230万人が罹患し、16万人の死者が出ている。我が国でも感染者が1万人を超し、死者も240人に達しようとしている。そんな中で感染者ゼロ、死亡者ゼロのただ一つの地域が岩手県である。豪さんは幸運なところに勤めていると言って良いだろう。
 盛岡地方裁判所の前にある石割桜は、その名の通り巨大な花崗岩を真二つに割って伸びている。盛岡藩の家老、北家の屋敷の庭に置かれた巨大な庭石の割れ目に桜が芽吹き、成長にともなって石の割れ目を押し広げて巨樹となり、350年を経て今も4月下旬にはみごとな花をつける。サクラは推定樹齢350年、幹周4.6m、樹高11.0mで、枝張りは東西に16.0m、南北に17.1mある。大正12年に国の天然記念物に指定されている。
 JR盛岡駅前より、盛岡都心循環バス「でんでんむし号」に乗り、中央通り1丁目下車すぐである。でんでんむし号は10-15分間隔で運転されている。石割桜から南へ10分ほど歩くと盛岡城址公園がある。
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 岩手県にもついにコロナ患者が増加したが、蔓延防止等重点措置は幸いなことに発令されなかった。その岩手県の盛岡にある石割り桜は今年も満開の時期を迎えたと、豪さんから新たな写真が届いた。最上段の写真である。

2022年の満開の石割り桜。(豪さん撮影)


八分咲きの桜は満開よりも風情がある。以下は2020年の写真


近づくと石の中央から根が出ていることに気付く。後方は盛岡地方裁判所。


根が巨大な花崗岩を押し開いている。


2018年秋に写した石割桜。


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