埼玉県北本市の「石戸蒲ザクラ」 (1998.11.22、2010.4.8(葭谷さん))


 石戸蒲ザクラは、福島県三春の滝桜、山梨県山高の山高神代桜、静岡県狩宿の下馬桜、岐阜県根尾谷の薄墨桜とともに日本の5大桜に数えられる。10年以上前に北本市に「多聞寺のムクロジ」と共に写しに行ったことがあるが、その折りには紅葉を過ぎて、もう枯葉に近かった。今回、葭谷さんが、石戸蒲桜の満開の写真を送って下さった。
 この桜は大正11年に国の天然記念物に指定されており、当時は幹周りが11mもあったと記録されている。現在のものは老木の株分けで2代目で、樹高14m、幹周り6.6m、4月上旬に満開となる。エドヒガンとヤマザクラの交配種である。
 元の桜は、源頼朝の弟、蒲冠者(源範頼)が石戸に逃れてきた時に使っていた桜の杖が育ったものと伝承されて蒲桜と呼ばれるようになった。桜の近くに源範頼のものとされる墓所がある。伝承からは、樹齢約800年と数えられる。
  JR高崎線の北本で降りると、西口から「石戸蒲ザクラ入口」行きのバス(川越バス)が出ている。1時間に1本程度であるが、すぐ手前の石戸宿3丁目を通るバスは頻発している。近くに北里研究所がある。

葭谷さん撮影の満開の桜(2010.4.8)



以前に写した石戸蒲ザクラ(1998.11.22)



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