岐阜県上宝村の「平湯の大ネズコ」
  (2002.8.31)


 飛騨路の高山からバスで1時間、標高1500mの平湯温泉へは、思ったよりも簡単に行くことが出来る。温泉街の南には自然探索路があり、ハクサンフウロやツリブネソウなどの可愛い高山植物が咲いている。森には、針葉樹と広葉樹が入り交じり、木の種類も豊かである。
 平湯温泉キャンプ場の南にある山の斜面に、日本で第2のネズコの巨木が有るというので、楽しみに出かけた。入口が分かりにくいが、キャンプ場の売店で丁寧に教えてもらえる。実際に歩き始めてみると、なかなかの急坂で、20分ほどの間にぐんぐん高度を稼ぐ辛い登りである。しかし、迎えてくれるネズコの巨木は、登攀の苦しさを吹き飛ばしてくれる。筋骨隆々と言った風情の、逞しく美しい巨木である。
 樹高23m、幹周7.60m、樹齢は1000年と言われる。大正時代に平湯を中心に村人の社会教育に力を尽くした篠原無然は自然保護の大切さを説いたが、その一つの象徴として、村人達はこの「平湯大ネズコ」を大切にしてきたという。岐阜県の巨木100選の55番目にあたる木である。



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