北海道津別町の「双葉のミズナラ」 (2003.11.06、2005.6.30、西村さん)


 西村さんからの、北海道巨木シリーズの27番目は、幹周6.4mの見事なミズナラである。以下はお馴染みの解説です。
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 昭和61年に偶然発見された、北海道第3位のミズナラです。山奥ですが林道が近くまで通っていて、道標もあるので迷うことはありません。美幌町から国道240号線を南下し、津別町の役場(観光商工課)で鍵を借り、更に南下。7Km位で「チミケップ湖・訓子府右折」の案内標識がある。右折してすぐ網走川を渡る。渡ってすぐの道を右折(簡易舗装)。100mくらいで道は左へ右へと曲がり、砂利の林道となる。やがて鹿の防護ゲートへ。自分で開けて車を入れ、閉める。林道の分岐は大きい方を選ぶ。やがて二股で右へ下りる。この分岐は案内板あり(ミズナラは右へ)。ここで林道には鎖がある。役場で借りた鍵で鎖を外し、車を入れて閉める。ここからは約2.5Km。
 立派な標柱と解説板あり。標柱には「ミズナラ千年大樹 ここから30m上がる」「双葉のミズナラ 樹高21m、幹周り640cm、樹齢1200年(推定)網走東部森つくりセンター」とあり、左手に丸太で作った階段が10段ほど。その上は枯葉の積もった刈り分け道が上へと続く。透かして見ると木々の行き先に、巨大な姿が参道の奥の社のようにでんと構えている。巨樹は直幹で、筋骨の盛り上がった巨人のような感を受ける。640cmは北海道3位のミズナラだが、単幹の直幹なのでとても太く見える。左上の巨枝の落ちた後が盛り上がり、巨大な山羊の巻き角が付いているようだ。周りの雑木は刈り払われ、足元はチップ(木片)が多量に敷き詰められている。踏み固まらない配慮のようだ。
 この辺りは、開拓の進んだ明治末期から大正初期にかけて、頻繁に山火事があったところだそうで、よくも無事で生き延びていてくれたものです。最初の訪問は晩秋で、葉が全て落ちた後でした。2度目は今年の6月末で若葉が綺麗な時期でした。今度は紅葉の頃に行きたいのですが、遠いので機会があるかどうか。帰りに鍵を返却するのを忘れないように。 ***************************************************************
 美幌町から阿寒湖を経て釧路へと続く国道240号線の途中に「双葉のミズナラ」がある。JR石北本線の北見駅あるいは美幌駅から津別町に行く北海道北見バスが、1時間に1本程度出ているが、ここから先15kmほどはタクシーを使うことになる。

若葉の美しい頃のミズナラ




すっかり葉を落とした晩秋のミズナラ


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