大阪府豊中市の「豊中市岡町のナンキンハゼ」 (2016.11.9)


 豊中市のあちこちを散歩して歩くのは楽しい。阪急岡町−豊中間の東側には旧能勢街道が通っていてなかなか風情がある。先日は気分を変えて線路の西側を歩いてみた。駅間の中程にかなり広い岡町北公園がある。ここで、滅多に見ないナンキンハゼの巨木を見付けた。
 樹高は推定15m、幹周は約3mで、今まで見たナンキンハゼのどの木よりもずば抜けて大きい。ごく近くにこんな巨木があるとは知らなかった。この季節、茶色の実が弾けて白い種子が一杯に見えている。種子は有毒であるが、カラスやハトは好んで食べる。もっともカラスは種子の周りのロウ質だけを消化するようで、毒のある種子は未消化のまま排出される。ナンキンハゼにとってはカラスは良き種散布者といえる。ナンキンハゼの葉は形が美しいだけでなく、11月後半からは色とりどりの鮮やかな紅葉が見られる。よく公園樹や街路樹に用いられる所以である。
 岡町北公園には、阪急梅田駅(JR大阪駅に隣接)から宝塚線各駅停車に乗って、岡町で降りる。駅から西に100mほど歩いて、私設美術館のある道を右折する。どんどん北に歩いて、豊中伊丹線の広い道を渡ってすぐの左手が岡町北公園である。

岡町北公園とナンキンハゼの大きな樹冠


近寄ると高さが実感できる


幹から3本の大枝が分れている


瘤のある大きな幹


この季節には白い実が沢山付いている。人には有毒だが、カラスの好物


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