静岡県周智郡森町の「天宮神社のナギ」 (2016.10.5、熊ちゃん)


 ナギは太平洋側の暖地に生えるマキ科の針葉樹である。葉が平たく、見た目には針葉樹には見えないが、葉をよく見ると横に拡がる葉脈がなく、松の葉を押し広げたようになっている。そのナギの巨木は和歌山・大分・静岡・愛媛などに多い。有名なのは和歌山の新宮にある「熊野速玉大社のナギ」であるが、ここ天宮大社のナギもなかなかのもので、熊ちゃんが、栃木県以外の日本全国を回って写された巨木の一つである。以下は熊ちゃんの説明である。
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 名称 天宮(あめのみや)神社のナギ
 所在地 静岡県周智郡森町天宮576番地
 幹周り 4m 樹高 14.7m 樹齢 1000年余
 訪問日 2016年10月5日

 このナギは、県道58号線を北進、左に少し入った天宮地区、天宮神社の境内にあります。幹に大きな空洞がありますが、鉄製の柱に支えられて立っていました。生命力の強さを感じます。推定樹齢が正しければ、「熊野速玉大社のナギ」と同じくらいです。こちら天宮神社のナギの方が満身創痍で頑張っているなぁ〜と思いました。
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 熊ちゃんが写してくれた解説板には、県指定文化財として、樹高18m、枝張り9mとある。第29代欽明天皇の時代(西暦540年頃)に九州の宗像神社の神霊を迎え大氏神として祀ったのを記念して本宮から苗木を持参して植えたとある。
 天宮神社へは、JR掛川駅から天竜浜名湖鉄道に乗って遠州森で降りる。駅前の道を北東に800mほど歩くと太田川にかかる森川橋に出る。橋を渡らず川の右岸を上流に向かって1km程のぼると左手にやや広い道が現れる。この道へ左折して、すぐを右折すると天宮神社の長い石段に出る。

全体像から幹の像へと見ていこう。これは遠くからの全体像。


近づいて裏から見ると、幹に少し空洞部分がある。


近づくと次第に迫力を感じさせる。


年月を経た力強さがある


空洞部分も、熊ちゃんの手に掛かると凄い迫力。


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