昨年の連休に、研究室ハイキングで琵琶湖西岸の蓬莱山に登った。その帰りにJR湖西線の志賀駅まで歩く途中、「樹下神社」に立ち寄った。真っ先に目に入ったのは、まだ若葉が出始めたばかりのムクロジである。無惨に選定されていたがムクロジとしてはかなりの巨木である。目測で樹高20m、幹周4m程度はある。 境内にはシイ(恐らくツブラジイ)の巨木があり、根元は無惨であるが、それでも葉は元気に繁っていた。こちらも幹周は3-4mと思われる。その横にツガの木の切り株があったが、年輪を数えてみると優に200年を越えていたので、学生達は思わずうなり声をあげた。 樹下神社という名前は滋賀県南部に多い。大津市坂本の日吉大社の中に樹下(このもと)神社があるほか、京都から大津に抜ける中山越えの途中にも樹下神社、また、志賀町には南比良と木戸の両方に樹下神社がある。蓬莱山から下山してくる途中のものは木戸の樹下神社である。南比良の樹下神社にはツブラジイの巨木が数本登録されている。 |