山口県が実家の京大生、吉本さんは、この夏自転車で実家に帰り、その途中に立ち寄った奈良県五條市の大椋の写真を送ってくれた。この木は個人所有であるが有名な木で、私も一度お目にかかりたいと思っていた。 吉本さんのメールには、「...京都を出発して、和歌山からフェリーで徳島に渡り、吉野川沿いを上っていくルートで愛媛県に抜けていきました。その後でしまなみ海道を通って中国入りし、実家の山口県防府市まで、五日間の旅でした。途中で撮った巨木の写真といえば、奈良県五條市の二見の大椋、徳島県三加茂町の加茂の大楠です。二見の大椋は民家の敷地内にあったのですが、公道のほうにまで広がっていて、下から見上げるとすごい迫力でした。...」とある。この椋は、樹高15.8m、幹周8.50mで、樹齢1000年と称される。ムクノキとしては全国第4位の幹周を持ち、国の天然記念物に指定されている。開業医の足立家の庭に生えており、元の樹高は30mほどあったが、室戸台風などによって損傷し、樹高はかなり小さくなった。 和歌山と奈良の王子を結ぶJR和歌山線を大和二見駅で降りると南西300mほどのところである。駅の北東にある信号から右折し、真っ直ぐ南に下って200m、公民館を過ぎた三叉路まで行くと、大きな木が塀越しに見えてくる。 |