広島市安佐南区の「正伝寺のクロガネモチ」 (2004.9、東さん)


 広島に転勤された東さんからの巨木情報である。広島県の巨木が少ないので、喜んでいる。以下は、東さんのメールからの抜粋である。
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 たまたま見ていた広島市のタウン情報誌に、広島県の天然記念物に指定されてい る、広島市安佐南区の正伝寺のクロガネモチの巨木が紹介されていましたので、先般 見に行ってきました。広島市は、市内の公園のいたるところにクロガネモチが植樹さ れています...。この木の説明文は以下のとおりです。
 銘文
広島県天然記念物 正伝寺のクロガネモチ
指定 昭和28年4月3日 広島県安佐南区相田4丁目4−15
雄株  樹高約16.5m 胸高幹囲3.4m
 クロガネモチは、関西以西から台湾・中国の暖地に分布する雌雄異株の常緑樹で樹高10m、胸高幹囲1.5mにもなれば、巨樹と呼ばれている。これからしても、正伝寺のクロガネモチは、広島県内はもとより、全国屈指の巨樹といえる。この樹の樹齢ははっきりしていないが、豊臣秀吉が朝鮮へ出兵した時(16世紀)従軍した福島正則が持ち帰った苗木を植えたものと言い伝えられている。また、4代藩主浅野綱長(治世1673−1708)の写生画がこの寺に保存されており、その中には、クロガネモチも描かれている。
 周囲を圧するばかりにそびえたつこの巨樹の姿は、長年の風雪や病害虫に耐えて生きのびてきた生命力の偉大さと、この地域の人たちの生活を見守り続けてきた歴史の生き証人であることを、あらためて感じさせてくれる。
 平成2年2月10日 広島県教育委員会 広島市教育委員会
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 県庁前を通る広島高速交通アストラムの上安駅で降りて、南に500mほどのところに正伝寺があるが、路がやや分かりにくい。上安駅を100mほど西に進んで左折、広い道を150mほど南下してさらに左折、安小学校の東を迂回するようにして南に下がると安川に架かる橋がある。渡って直ぐを左折して川に沿って歩くと、150mほどで明休寺に着く。この寺の南隣が正伝寺(正傳寺)である。



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