Mukaiさんから1年以上も前に三重県西部の巨木を送っていただいて、まだ掲載できていなかった木である。欄神社と書かれてアララギと読める人はまずあるまい。「神社は30m、40m級の杉が幾つも林立する鬱蒼とした森に囲まれていますが、 中でも目を引くのが夫婦杉と大モミです。」というMukaiさんのメールから、この神社の雰囲気が伝わってくる。 大モミは、環境庁調査によれば、樹高30m、幹回り5.0mで、三重県で最大のモミの木である。やや傾いて立っているが見事なものである。 杉について、Mukaiさんは「夫婦杉はかなりの高さで、それが石段横に2列で立ち並ぶ姿はとても厳かでした。その前にも、2本の合着杉があり、本来は3本の夫婦杉を並べようとしたのかもしれません。」と書いて居られる。環境庁調査によれば、30mを超す杉で幹周がそれぞれ、4.3m、4.0m、3.5mのものが記載されている。これらに対応する木であろう。 欄神社は、三重県松坂市にあるが、松坂市と言ってもかなりの山中である。バスは廃線になっているようなので、タクシーで行くしかない。松阪駅前から166号線を辻原まで行き、阪内川を渡って左岸を進み、細野峠を越えて柚原に入る。柚原から左折して細い道に入り、2kmほどで右手に欄神社が現れる。車の場合には伊勢自動車道の松阪ICを東に降りて、最初の道を南下し、166号線に出ると後は同じである。 |