珍しく北海道に強風をもたらした台風16号、17号が、道南の木々たちに大きな被害をもたらしたと報道されていた。これまで西村さんから送って頂いた北海道の巨木たちは、数百年の自然災害の中を生き続けてきた逞しい木々ではあるが、今回の暴風雨をどのようにやり過ごすことが出来たのかと心配だった。中でも、日本の最北端で厳しい自然に立ち向かって孤塁を守ってきた「言問の松」が気になっていた。その気持ちを察したように、西村さんから近況が届いた。 「先日、9/16に稚内の帰りに言問いの松を訪問しました。台風の後遺症が気になって訪問したのですが、何と、本体はびくともしていないのに、防風ネットが完全に倒壊し、本体の枝をポッキリ折ってしまっていました。何のための防風施設なのか、予想を越えた暴風であったのは分りますが...。(2004.9.18)」 貼付していただいた写真(上2段)を見てびっくりしてしまった。人の作ったものの不完全さを恥じ、孤塁を守るに足る「言問の松」の強さに改めて脱帽する他はない。その後、直ぐに修復作業が始まったようで、西村さんから12月に頂いたメールには次のように書いてあった。 「梶本さんのお気に入り?の言問いの松を先週訪れてきました。倒壊したネットは復活し、支えの斜め棒やワイヤが増えました。しかし、向かって右下の枝は無くなり、ちょっとバランスの悪い感じになってしまいました。それでも地元の人たちに大事にされているようで、幸せな木です。(2004.12.4)」 修復されたネットと台風前の「言問の松」の写真を下段2枚に載せました。 なお、西村さんによる、「言問の松」の詳しい説明は、ここをクリックしてご覧下さい。 |