栃木県芳賀郡益子町の「西明寺のコウヤマキ」 (2018.5.26、熊ちゃん)


 5月の熊ちゃんの巨木紀行で撮られたコウヤマキである。益子焼でよく知られた栃木県益子町の西明寺にある。以下は熊ちゃんによる解説です。
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所在地 栃木県芳賀郡益子町益子4469番地
周囲 5.4メートル 樹高 30メートル 推定樹齢 800年
指定 栃木県天然記念物(1954年)

 益子市街から県道262号線で向かう西明寺境内、本堂の左側(向かって右側)にコウヤマキは立っていました。承元3年(1209年)、本堂修復の記念として植えられたと伝えられ、北関東最大だそうです。全体像を撮ったのですが、本堂の屋根やブルーシートで覆われた屋根が邪魔ですねー。

 ここ西明寺には、「笑い閻魔」がおられます。ちょっと珍しいと思いますので、写真を添付してみます。(最下段)
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 コウヤマキ(高野槇)の最大木は滋賀県油目神社の幹周6.93mの木である。西明寺のコウヤマキは2本の融着木ではあるが、5.4mの堂々たる巨木である。群馬県の泉龍寺に幹周6.4mのコウヤマキがあるが、こちらは3本の融着である。
 西明寺は737年に建立されたと伝えられる古刹で、1394年には益子勝直により堂宇が再建された。その後楼門、三重塔、焔魔堂などが建立された立派な規模の寺院である。真言宗豊山派に属し、本尊は十一面観世音菩薩。板東巡礼第20番札所となっている。
 東北本線の小山駅で水戸線に乗り換えて下館へ。ここで真岡鉄道に乗り、益子駅で下車する。ここからはバスの便がないので、タクシーに乗って約10分で西明寺に着く。車の場合は北関東道を真岡ICで降りて東に進み、真岡市街を抜けて真岡バイパスで益子に着く。ここから県道262号線に沿って走りると西明寺に至る。

キリッとした綺麗な幹


少し横から見ると巨幹が2本に分かれているのが見える


ここまで回ると、2株が融着していることが分かる


全体像を何とか撮りました


西明寺焔魔堂(1743年再建)


珍しい「笑い閻魔」


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