佐賀県みやき町の「千栗八幡宮のクス」 (2019.8.4、ikuさん)


 ikuさんは、娘さんと各「国」の一の宮巡りをしておられる。今年の夏は佐賀県の肥前の国の一の宮である千栗(ちりく)八幡宮を訪ねて、そこの大楠を写して送って下さった。
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 1992年の環境庁調査では、千栗八幡宮のクスノキの中で、信仰対象になっていて解説板が付いているクスノキとして、幹周4.5mのクスノキが記録されている。送っていただいた写真から、このクスの幹周は5m以上あるように見えるので、かなり成長したのかと思われるが、定かではない。樹高は25m、樹齢は300年以上となっているが、この木に付けられた説明板には樹齢400年とある。
 この神社は神亀元年(724年)に肥前の国の群司の壬生春成が御神託により創祀したと伝えられる。春成が御神託の翌日に千栗山に行くと、逆さに植わった栗の実から栗の木が生い茂っていたという言い伝えから、「くり」を逆さにして「りく」と読ませ、「ちりく八幡」になったと言われている。承平年間(930年代)に宇佐八幡宮の五所別宮(大分、藤崎、新田、千栗八幡、鹿児島神社)の一つと称され、慶長年間より肥前の国一の宮と呼ばれるようになった。
 JR久留米駅から1時間に2本程度、西鉄バスが出ている。千栗八幡宮までは10分ほどの乗車である。

社叢の入口にひときわ大きく聳えている


御神木の注連縄が巻いてある。


裏側から見ても迫力がある


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