神戸市灘区六甲の「神前の大楠」 (2000.2.20)


 神戸大学の佐賀さんから、阪急六甲駅の南に大楠があることを教えて貰った。 六甲駅は、ご存じのように六甲山への登山口でもあり、また、 神戸大学への通学駅でもある。京阪神の人なら 一度は降り立った思い出があるに違いない。
 その六甲駅から南に5分ほどの所に、瀟洒な六甲小学校があり、そのすぐ南に 小さいがよく手入れされた春日神社がある。 この神社の主役はなんと言っても「大楠」である。5年前の大震災の時、 このあたりは甚大な被害を受けたが、楠はビクともしなかった。
 大楠は「神前の大楠」と名付けられて、兵庫県の天然記念物に指定されている。 樹高18m、目通り幹周り8.2mで、兵庫県では最大の楠である。樹齢は500年と 推定されている。もう一本、幹周6.25mの楠があるが、こちらはすでに枯死しているのが残念である。春日神社は、このあたり都賀庄の庄官であった若林氏が 奈良の春日大社から分霊して建立したものといわれ、今から400年前の天正年間に遡る。




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