愛媛県大三島の「大山祗神社の大楠」 (2004.12.8、松村さん)


 松村さんから、瀬戸内海の大三島にある大山祗神社の大楠の写真を送って頂きました。以下は、松村さんによる解説です。
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 大三島は愛媛県と広島県の間の瀬戸内海にある。近くの大島、伯方島、生口島、因島と渡って西瀬戸自動車道(しまなみ海道)が本四を結んでおり風光明媚の地である。大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)は大三島にあり、日本最古の社と言われる由緒ある神社である。ここには国指定天然記念物のクスノキ群がある。なかでも大きい木が「乎知の命(おちのみこと)お手植えの楠」であり、ご神木として崇められている。神社の標識には樹齢2600年とあるが、他の資料によると樹齢1000年、樹高15.6m、幹廻り11mである。まだまだ樹勢盛んな立派なクスである。他には、日本最古の楠と伝えられ樹齢3000年と称される「能因法師雨乞いの楠」があるが残念ながら枯死しており株のみが残っている。なお、大山祇神社は古来武将の信仰の中心であったので国宝館には源義経が奉納した鎧など国宝や重要文化財に指定されている全国の武具類の8割が収蔵されている。

住所:愛媛県越智郡大三島町宮浦3327
行き方:車なら、西瀬戸自動車道の大三島ICより標示に従って約10分。列車ならJR予讃線今治下車。今治港から大三島ブルーラインで宮浦港へ。バスまたは徒歩で神社へ。あるいは山陽新幹線三原で呉線に乗り換え竹原下車。竹原忠海港から大三島盛港へ。ただし盛港は島の反対側になるので島内の移動はバスかタクシーとなる。本四架橋が出来てからは車が便利になったが、船は減便となっており事前に時刻表の確認が必須である。

既に枯死している、能因法師雨乞いの楠


乎千命御手植の楠




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