奈良市奈良阪町の「奈良豆比古神社の大楠」 (2007.3.20、Mukaiさん)


 奈良の巨木の迫力ある写真を送って下さるMukaiさんから、奈良県第2のクスノキの巨木「奈良豆比古神社の大楠」の写真が届いた。奈良県第1の巨木は、既に掲載している「若宮神社の大楠」で幹周は11.2mあるが、残念なことに根元が傾いて幹周を稼ぐ形になっている。これに対して奈良豆比古神社の大楠は直立しており、幹周8.0mであるが、樹高は30mと記載されている通りの、見事な巨木である。奈良県の全樹種中13位に位置しており、奈良県の天然記念物に指定されている。樹齢は1000年と伝承される。Mukaiさんはメールに、「大きく二股に分かれていますが、途中に巨大な瘤をつくり、そのごつごつした太い幹が空高く伸びて行く姿は迫力でした。大楠の存在は知っていましたが、こんなに存在感のある巨樹だとは思わず、しかも市内のすぐ近くでの思わぬ発見でした。」と書いておられる。その感動がそのまま反映された見事な映像である。
 奈良豆比古神社のある奈良阪町は、奈良市の北部にあり、京都府との境に近い。JR奈良駅あるいは近鉄奈良駅から出る奈良交通バスの「青山住宅」行きに乗って、奈良坂で降りる。鋭角に交わる細い道を南に100m下ると、右手が奈良豆比古神社である。その先に西福寺が隣接している。近くには奈良阪町資料館もある。更に600mほど南下すると般若寺がある。バスは1時間に5本程度ある。






木々のリストへ戻る