浜松で遠州鉄道に乗り換えてすぐの「八幡」で降りる。高架になった駅から東に
木が鬱蒼と茂った八幡神社が見える。神社の真ん中にでんと大きなクスが
立っている。県の天然記念物である。 本来、幹周り13mであるが、中央の空洞が崩れて ほとんど2本の木が並んだ状態になっているのが残念である。しかし、 樹勢は旺盛で、枝葉は四方を広く覆っている。樹高は15m、伝承では 樹齢は1000年程度とされている。 西暦1051年,源義家が八幡宮に参拝した際にこの木の下に旗を立てて 武運を祈ったことから「御旗楠」とも呼ばれた。また、1572年徳川家康が 三方原の戦いに敗れて,この楠の洞穴に潜んで難を逃れたとき、 木から瑞雲が立ち上ったというので、「雲立のクス」と呼ばれるようになったという。 |