愛媛県にお住まいの「あささん」から、しまなみ海道沿いの島々の巨木の写真を送っていただいた。初めての投稿も嬉しいものである。最初は、ご存じの大三島、大山祗神社の奥の院にある「生樹の御門(いききのごもん)」である。名前は「生きた樹でできた門」という意味で、この楠の巨木の根元にある空洞をくぐって「奥の院」に参拝できることから名付けられた。以下は、あささんによる解説です。 ************************************************************** 「生樹の御門」は大山祗神社の奥の院に存在する木で、高さ10m主幹単独で幹周11m(副幹や細幹を考慮し幹周20mとする資料もあります)、根周り32m、推定樹齢2000年の大クスです。半世紀以上前の郷土史を参考にしてるので、サイズはブレがあるかもしれません。根周り32mはおそらく日本最大と記述されていました。看板には、樹齢3000年、根周り31mと表記があります。主幹の下には幅2m、高さ3mの大きな空洞が空いていて、中に石段の通路がひいてあり、くぐることができます。 2本の木とも言われていますが、主幹と副幹は繋がっているので、副幹は元はひこばえであったのか、あるいは融合木なのだと思います。ただ、主幹は副幹と皮一枚で繋がっているひこばえ1本を残して枯れています。副幹や細幹2本が元気に枝を広げており、まだまだ長生きしそうです。国指定の天然記念物です。 「生樹の御門」は実測で主幹周11.5m、副幹5m、側幹1mで計17.5mです。 脇に1.2mと0.9mのクスがはえていますが、これもこのクスの則枝かもしれません 。 *************************************************************** 昔は今治や尾道から快速艇が出て宮浦港と繋いでいたが、2012年にすべて廃止され、大山祗神社に行くには陸路を使うしかなくなった。 今は、松山市、今治市から瀬戸内海交通・せとうちバスの定期便が1時間に1-2本出ており、直接 大山祗神社に行くことが出来る。もちろん、西瀬戸尾道と今治を繋ぐ「しまなみ海道」を利用して大三島ICで降りて317号線を北上、井口港から西に折れて、21号線を行けば大山祗神社に着く。大山祗神社に参拝した後、奥の院に向かうと、手前50m程のところに 「生樹の御門」が待ち受けている。 |