東京都文京区の「本郷弓町の楠」 (1998.3.9)


 東京都内にも巨木はある。楠では本郷弓町の大楠と上野東照宮の大楠が有名である。本郷の楠を見に行こうと思っていた前日にNHKの番組でこの楠の話が出てきた。「東京帝國大学を中心として明治の黎明期を背負った人々を本郷で静かに眺めていた木」という紹介であった。最近枝を落とされて、一回り小さくなったようであるが,根元の貫禄は十分である。
 丸の内線「本郷3丁目」でおりて、交差点を西に200mほど歩くと、左手にのびる道の奥にすぐに目に付く。高さ20m、幹周り6m、樹齢は600年と言われる。文京区の保護樹木である。
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 早いもので、この楠の写真を初めて撮った日から9年の歳月が経った。Tree circleの梅本さんから最近の楠の周囲の様子がよく分かる素敵な写真を送っていただいた。以下はお便りの一節である。「司馬遼太郎も訪ねた本郷の「楠亭」が、今はペジーブルというフランス料理店に変わっておりました。ランチを頂こうと思い、会の皆さんと一緒に入ってみましたが、非常に気さくなシェフが応対してくれます。(^.^)」

2007年3月、梅本さんが撮影された写真。楠の巨木がビル街に潤いを与えている。


以下は、1998年3月に撮った写真。ビルが工事中である。



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