宮崎県西都市の「上穂北のクス」 (2002.2、瀬川さん)


 瀬川さんが宮崎県で訪れた楠は、西都市の南方神社にある「上穂北のクス」である。市の教育委員会に依れば、樹高42m、幹周り11.5m、根回り22m、樹齢は1000年と推定されている。不思議なことに環境庁調査からは漏れている。西都市には2つの国指定天然記念物の大楠があり、もう一つは市内の都萬神社にある「妻のクス」で、樹齢1200年と伝承され、幹周りは10.8mあるが、傷みがひどい。
 この地が西都と呼ばれるのは、奈良時代に日向国府が置かれ、政治文化の中心地となっていたためである。江戸時代には妻地区は幕府の直轄地となっていた。
 しかし、現在は交通がやや不便で、JRJR日豊本線の宮崎駅(宮崎バスシティセンター)からバスで1時間かかる。尤も、バスは10−30分おきと頻発している。「妻のクス」のある都萬神社は市役所から国道219号線を北に1km程行った右手にあり、南方神社はここから更に219号線を2km北西に進んで左手、上穂北郵便局の南にある。



木々のリストへ戻る