千葉県香取郡の「府馬(ふま)の大楠」 (1997 田中さん)


 東京都内の田中さんから沢山の巨木の写真をおくっていただいた。田中さんは 70歳だが、バイクに乗って巨木の旅をされると言うことである。まず、千葉県の 名木、府馬(ふま)の大楠をご紹介しよう。
 JR成田線の小見川と総武本線の旭駅を結ぶバスが1日に数本出ている。 小見川からこれに乗って府馬で降りる。大楠は奥山の宇賀神社の境内にある。 ここは,交通の接続が悪くなかなか行きにくい所で、 私も何度か計画したが果たせなかった。
 この木は古くからクスノキと呼ばれてきたが、実はタブノキである。大正15年に 国の天然記念物に指定されたときは、クスノキとして指定されている。環境庁調査に よれば,我が国第3位の幹周を持つタブノキである。幹周は8.5m、根周り27.5m、 高さ20m、樹齢は1300年といわれる。
 以下は、田中さんの説明文です。「3、4度も人に尋ねて やっと此の樹にたどり着きました。狭い道を上がった小高い丘の上に此の樹は ありました。千数百年以上も風雨にも負けずに,しっかりと大地に根を張って 房総丘陵一帯を見続けてきたのでしょう。苔むした樹肌に手を触れると その樹齢の重みが実感として伝わってきます。此の樹の西北5、6mのところに もう1本生えていますが、それは昔此の親樹から垂れ下がった枝が根を張って できたものです。」
 田中さんから送っていただいた巨木の写真は,期間を置いて次々と ご紹介していきます。楽しみにしていて下さい。



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