静岡県三島市の 「三嶋大社のキンモクセイ」 (1997.9.12、2010.1(熊ちゃん))


 三島市に日本一のキンモクセイがあるというので、新幹線を三島で途中下車した。三島駅の南口に降りて、駅前の道路を横切って斜め左(南東)に進む。突き当たりに三島市立図書館があって、この前を東に向かう。信号機のある車道に出たら右折して南に向かい100mほど行くと左手に見える森が「三嶋大社」である。駅前から10分で着く。
 三嶋大社は、鎌倉に幕府のあった1200年頃には鎮守社の中心的存在であった。さすがに巨木の多い、立派な神社である。むく、けやき、モッコク、くす、タブの木など、いずれも樹齢500年を超す巨木が鬱蒼と茂っている。芭蕉がこの地で、病妻ステの身を案じて詠んだ「どんみりと 棟(あふち)や雨の 花曇り」という句にある「せんだん」(棟)を探したが見つからなかった。
 このキンモクセイは樹齢1200年といわれ、国の天然記念物になっている。9月中旬と10月初旬の2度花を付け、その匂いは一帯をおおいつくすと言われる。花を期待して出かけたが、残念ながら少し早すぎたようであった。
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 伊豆方面に旅行した熊ちゃんから、懐かしい三嶋大社のキンモクセイの写真が届いた。「思っていたより傷んでいたので、ちょっと残念でした。」と書いておられるように、13年前の写真と比べると随分な痛みようである。折しも鶴岡八幡宮の大イチョウが倒れたが、このキンモクセイも気に掛かる。

2010年に熊ちゃんが写されたキンモクセイ。下の写真と比べて、随分と弱っているように見える。


以下は1997年のキンモクセイ




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