山梨県上野原町の「上野原の大ケヤキ」 (1998.12 小森さん)


 小森さんのバイク紀行の一つ、上野原の大ケヤキである。
 JR中央本線の上野原駅で降りて北に向かう。中央道の下をくぐって、 甲州街道に出るとまもなく上野原小学校である。この学校の校庭の南端に 大ケヤキがある。駅からは1.5kmでちょっとした散歩になる。
 ケヤキは、樹高28m。目通り幹周り8.64m、樹齢は300年以上で 国の天然記念物に指定されており、1/25000の地図にも出ている。 山梨県の巨木の17位にランクされている。以下には小森さんの愉快な紀行文を ご紹介しよう。主役は小森さん愛用のバイク「あかべこ姉さん」である。
 「なあに? まだ、どこかに寄る気なの? 上野原小学校? あら、大きな木。 でも、こっち側は殆どモルタル詰めね。なんだか、巨木の銅像みたい。 えっ、ちゃんと正面から見てくれですって? どっちが正面なのよ。 日の当たる方、南側ということね。ホント、ちゃんと巨木してるぅ。 ケヤキのおじいさんなのね。でも、後ろ半分枯れて無いから、 なんだか薄っぺらい感じ。確かに正面から見ると横幅があって迫力あるガタイだけどね。小学校の校庭にずーっと居て、昔から子供達の育っていくのを見てきたんだね。 その子供が大きくなって卒業して巣立っていく。 幾人もの、幾代もの人間の命の移り変わりを見続けてきたケヤキのおじいさんも まだまだ生き続けてもらわないとね。今は冬になって葉を落としてるけれど、 春には新しい芽吹きとともに、新入生を迎えるのね。 ・・・頑張ってね、ケヤキおじいさん! さあ、おじさん頑張って次行こう!」



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