5月の新緑の巨木を求めてMukaiさんが出かけられたのは、三重と奈良の県境辺りの山里である。この辺りは巨木の宝庫でもある。お土産は、三重県第一のケヤキの巨木「国津(くにつ)神社の大ケヤキ」の写真であった。 根元の合着した2本のケヤキの全幹周りは10.49mであるが、大きい方の主幹は樹高30m、幹周7.31mで、これだけで十分に三重県随一のケヤキである。県の天然記念物に指定されている。樹勢悪くないようだが、2つに分かれた大枝が裂けそうで、ワイヤーで固定されているのが痛々しい。国津神社の社叢にはケヤキの巨木が多く、三重県第2位のケヤキ(幹周5.70m)をはじめ、4.2mと4mのものがある。また、神社の十三重塔は鎌倉時代の作品で国の重要文化財に指定されている。 近鉄「名張駅」から敷津行きの三重交通のバスが日に7本程度あり、これに乗って約50分、太郎生の「瑞穂」で降りると、右手前方に国津神社が見える。JR名松線の「伊勢奥津駅」からも1日3本の名張方面行きのバスが出ており、これに乗ると約20分で瑞穂に着く。車なら、伊勢自動車道を勢和多気ICで降りて、368号線を名張方向に走る。伊勢奥津駅前を過ぎて7km、名張川に沿うようになると太郎生である。太郎生出張所を目指していくとその先が国津神社である。なお、一志郡美杉村は2006年に津市に合併され美杉町となった。 |