東京都練馬区の「白山神社の大ケヤキ」 (1998.5.26)


 都営地下鉄12号線か西武池袋線の豊島園で下車して,南東方向に歩くと 白山神社があり、社殿に上がる階段の上と下に大ケヤキがある。下のものは 樹高19m・幹周り7.5m(環境庁調査では10mとある)、上のものは樹高14m・幹周7.2mで、樹齢は800年程度といわれる。
 白山神社は練馬宿の氏神で、伊邪那美命(いざなみのみこと)を祀り、平安時代に 建てられたと伝えられる。1083年源義家が奥州征伐に向かうときに戦勝を祈願して ケヤキの苗を植えたといわれる。国の天然記念物である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 府中市の間野さんから、2本のケヤキの樹高・幹周の数値を詳しく教えて頂きました。 最下段にメールの一部を引用させていただきます。また、間野さんは府中市についての素敵なページを作っておられます。

階段下のケヤキ



階段上の大ケヤキ                階段下の大ケヤキ


 10mは明らかな間違いで、数値は異なるものがいくつかあるのですが、昨年秋に発行された「東京文化財ウィーク ガイドマップ」(東京都発行)では「幹周7.2m、高さ14mと、幹周7.5m、高さ19mの2本」とあります。恐らくこれが最新の数値です。
 10mの数値については、1988年の環境庁調査の際、実際には計測されていなかった模様です。石垣上の木が過去に10mという計測結果が出ていたのですが、1988年当時はすでに上の木は衰退しており、立派に見えた下の木を10mの木であると勘違いしたようです。それで下の木については計測せず、上の木のみを計測して7mの数字が出てきたようですが、実際に調査を行った練馬区は1994年頃、この誤りに気づいたようで、現在は数値を訂正しています。(2001.2.25、府中市の間野さんより)

木々のリストへ戻る