三重県の伊藤さんから、珍しいカヤノキの巨木の写真が届いた。シブナシカヤという。岐阜県の天然記念物に指定されている。以下に伊藤さんが書きとめて下さった、説明板の文章をご紹介しよう。 *********************************************** 幹の周囲3.7m、樹高18mで、枝張りは東西16m、南北15mと広がり、樹齢は数百年と推定され、樹勢はきはめて旺盛である。このカヤの実の殻を割ると、渋皮が殻に付くということからシブナシカヤと呼ばれ、普通のカヤには見られない特殊なものである。 むかし、唯願寺の明慶という法師が、蛇身の妻が生んだ子を、このカヤの実をすりつぶし乳のかわりにして育てたという有名な伝説がある。この実を食べると母乳の出が良くなる。また、境内にある井戸は、瀬田の唐橋まで続いているといわれている。 ************************************************ また、伊藤さんのお便りから交通案内を抜粋しました。 「場所は、名神「関が原IC」から国道365号線を四日市方面へ車で約15分ぐらいのところにある、三重県の最北端に隣接し鈴鹿山系,養老山地に囲まれた山村で南西に烏帽子岳があり、集落の廻りに水田をめぐらし、その外を,牧田川の上流がうねっている。唯願寺の近くの民家に町天然記念物保存物指定の古木(最下段の写真)と思われるカヤの木が何故か印象的であった。」 なお、伊藤さんは野鳥の会や山歩きの記録のホームページを持っておられます。 |