群馬県桐生市の「白髭神社のシラカシ」(2015.4.29、熊ちゃん)


 熊ちゃんからは、いつも北関東の巨木の貴重な情報を送って頂いているのに、掲載が追いつかず申し訳なく思っています。順次ご紹介していきましょう。まずは、一番最近に送っていただいた「白髭神社のシラカシ」である。
 カシの巨木には、イチイガシが多く、幹周10mを超すものもあるが、総て九州である。関東に近づくにつれてアカガシ・シラカシが多くなり、日本海側ではウラジロガシも多い。北に行くと次第にカシは減少する。従って、シラカシの巨木は東海から関東にかけて多く、最大のものは愛知県の足助に8mのものが記録されている。群馬県のカシの巨木はシラカシが多く、本樹は県内第2位である。シラカシは他のカシに比べて葉が細くやや白っぽいので容易に区別できる。
 「白髭神社のシラカシ」は樹高25m、幹周4.77mで、桐生市指定の天然記念物である。ちなみに、県内1位のシラカシは富岡市の堂山稲荷にあり、幹周4.95mである(いずれも1991年環境庁調査)。白髭神社は元禄年間の建立と伝えられているようだが、詳細は不明。
 白髭神社の所在地は群馬県桐生市2丁目2-41である。熊ちゃんの道案内によると、「前橋−大間々桐生線(3号線)を桐生市中心街に向かい、堤町2丁目地区、ほぼ道路沿いの右側にあります。巨木は境内の中央に、すらっとした感じで立っていました。上部に傷んだ箇所も見受けられますが、そこそこ元気そうでした。」とある。徒歩で行く場合には、上毛電鉄上毛線の丸山下で降りて、南に100mで広い3号線に出るので、左折して200m、三叉路を南側に進み、100mほど行くと右手に白髭神社への参道がある。「白髭神社」と書いたのぼりが沢山立っているのですぐそれと解る。







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