鳥取県米子市の圓岡さんから、日本一と言われるイチイの巨木の写真を送って頂いた。この木は、幹周でなく枝張りが日本一巨大であるとされ、国の天然記念物に指定されている。鳥取と島根の県境に近い「船通(せんつう)山」(1142m)の山頂近くにあるが、この山は春のカタクリの花で有名であり、登山道も趣きがある。以下は圓岡さんのお便りからの抜粋です。 ************************************************************************ ..鳥取県日南町の船通山にあるという世界一?のイチイの木の写真を撮りに妻と一緒に行きました。標高720メートルの登山口から2時間かけて標高1140メートルの山頂まで水の流れる石積の登山道を歩き、山頂から約3分の所にあるイチイの木を探し、写真を撮りましたが、ワイドコンバージョンレンズが無いのと撮影スペースが狭い為良い写真は撮れませんでしたが参考のため写真を添付します。...登山道にはホウノキのはっぱと実がかなり落ちておりました。夏つばきの花は登山道の至る所におちており、ヤマアジサイは花盛りでした。 ************************************************************************ 圓岡さんが写しておくって下さった説明板によると、この木は雌株で、樹高は5.4m、根元はピラミッド型で根回りは8.3mである。30本もの枝が出ており、下の枝は太くて長く、20mに渡って地を這うように拡がっている。そのため、枝張りの全周は77.5m、面積420平方メートルという巨大な姿をしている。樹齢は2000年と伝えられる。 船通山に登るには、色々の登山道があるが、お勧めは北側から渓流に沿って烏上滝を経て登るコースである。途中に斐之上温泉があり、泊まることもできる。問題は足の便で、車を持たないと行くのが難しい。JR伯備線の生山駅から日に5本、砥波まで日の丸バスが出ているが、登山口まではここから更に、6kmほどあり、タクシーがあるかどうか定かではない。 車の場合は、米子から「安来伯太日南線」をどんどん南下し、大原を越えて下阿毘縁から枝道に右折、鳥取−島根県境の万才峠を越えてから左折し斐之上温泉に向かう。 |