長野県松本市四賀の「横川の大イチョウ」 (2018.11.6、青島さん)


 毎年、秋のドライブ旅行の成果を投稿して下さる青島さんから、昨年秋には有名な「横川の大イチョウ」と「仁科神明宮の大杉」を送っていただいていたのに、掲載が随分と遅れてしまった。まずは横川(よこかわ)の大イチョウをご紹介しよう。
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青島さんからのメールである。
「30年続く 秋恒例の 蕎麦と紅葉と巨樹の探訪の旅に行って来ました。何年か前 上田市の大六の欅から青木村の名もない欅の大木を見た後 山越えして 旧四賀村に入り 見逃した 横川の大公孫樹と人気の池田町の七色楓から近くの 大町市の国宝仁科神明宮の大杉を訪れてきました。」と述べておられる。イチョウ訪問には絶好の季節である。

2005年に松本市に併合された旧四賀村は、松本と上田を結ぶ道路沿いにある。国道143号線は標高1040mの合吉トンネルを越えて青木村経由で上田市にはいるが、その手前3kmほどの所が横川の集落である。この辺りを走ると、道路沿いの大イチョウがすぐ眼に入ってくる。標高790,2mの水準点があり、金山彦社と呼ばれる祠も近くにある。道はこのイチョウのところで交叉しており、南へ向かう道は水上ダムへと続く。イチョウは樹高25m、目通り幹周り5.3mで、長野県の天然記念物に指定されているが、1992年の環境庁調査には載っていない。見通しの良い場所で大きく腕を拡げて黄葉する姿は壮観であろう。

 車で行けば、松本あるいは上田から143号線を走れば容易であるが、車のない人のアクセスはなかなか難しい。篠ノ井線の明科駅(松本から北へ2駅目)と四賀支所を結ぶバスが昼前後に出ており、四賀支所からはコミュニティのデマンドバスを使って行くことは出来る。また、この辺りは鯨の化石が出ることで有名で、化石博物館があるが、松本から松本電鉄バスを使って博物館経由で四賀支所に行くこともできる。

大イチョウの全体像



大イチョウと青島さん


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