徳島県の吉野川北側にも幾つかの巨木がある。古くから知られているものの一つは、上板町の「乳保神社の大イチョウ」である。樹高22m、主幹の幹周13.42m(合計の幹周は17.23m)で、国の天然記念物に指定されている。非常に迫力のある木だが、根方が鉄柵で覆われていて、近寄れないだけでなく見えないようになっているのはいかにも残念である。 徳島自動車道の藍住ICで降りて一般道を西に向かい、8kmほど走って五条の集落に入ったら細い道を南に向かう。再び広い自動車道に出た付近に乳保神社がある。JR徳島本線で行く場合は、石井駅で降りてタクシーを使うことになる。 ***************************************************** 2004年6月21日に室戸岬に上陸し徳島県を直撃した台風6号は、巨木にも少なからぬ影響を与えた。徳島新聞が次のように報じていると、徳島の一森さんが教えてくれた。最下段の写真と記事は、新聞報道されたものを引用した。 ****************************************************** 豊中市の三好さんから新しい綺麗な画像を送っていただいた。私と同じく、吉野川流域には幼い頃の想い出があり、お墓参りの時に写されたそうである。送っていただいた画像はもっと大きくて鮮明であるが、ページの都合で1/2の大きさしか載せられず残念である。 |
「国天然記念物のイチョウ折れる 上板、台風6号の強風で」 21日に徳島県を直撃した台風6号による強風の影響で、上板町瀬部の国指定天然記念物 「乳保(にゅうほ)神社のイチョウ」と、県指定文化財天然記念物「鳥屋の大クス」の一部が折れていたことが、22日分かった。イチョウは、高さ十メートル付近にあった幹(幹回り約1.5m、長さ約5m)と、根元近くの幹(幹回り約1m、長さ約5m)の2本が折れた。21日正午ごろ、見回りにきた同神社総代の農業世戸斉さん(78)=同町瀬部=が見つけた。町教委は二十二日までに被害状況を確認。イチョウは折れた部分が雨水などで腐敗する可能性もあるため、樹木医を招いて今後の対策を立てる。 http://www.topics.or.jp/News/news2004062210.htmlより引用 |