埼玉県飯能市の「高山不動の大イチョウ」(2014.11、小林さん)


 新年早々に、東京都にお住まいの小林さんから、飯能市にあるイチョウの巨木の写真を送っていただいた。埼玉県最大のイチョウの木であるが、イチョウのある高山不動尊は、これがまた飯能市の秘境とでも言いたいような山中にある。
 昔、東京に住んでいた頃には飯能にもよくハイキングに出かけたが、高山不動尊には行ったことがなかった。高山不動は、千葉県の成田不動、東京都の高幡不動と並んで関東三大不動尊の一つと言われる(高山不動に代えて、埼玉県加須市の不動ヶ岡不動尊 あるいは 神奈川県伊勢原市の大山不動尊とされることもある)。標高600mの山中にあり、山伏の修験道場として栄えていた。
 大イチョウは、幹周10.0m、樹高37mで樹齢800年と伝承され、埼玉県の天然記念物に指定されている。イチョウとしては埼玉県第1位、全樹種中でも第2位の巨木である。幹の低いところから3本に分かれているが、株立ちは1本とされている。このイチョウの気根は長く、2mを越える立派なものである。当然ながら、乳のでない母親がこの木に祈祷すると乳が出るようになるという伝承があり「子育てイチョウ」とも呼ばれている。
 徒歩で行くには、新宿から西武池袋線に乗って「吾野」駅で降りて約7km、2時間ほど歩く必要がある。吾野駅からタクシーを使うと約20分で片道2000円程度かかる。



長さ2mを超す巨大な気根


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