群馬県沼田市の「荘田神社の大イチョウ」 (2021.11.21、熊ちゃん)


 昨年末に群馬の熊ちゃんから、久しぶりに巨木の写真が届いた。嬉しかったので早く掲載したいと思いながら、コロナ疲れと少々の体調不良で遅くなった。イチョウは新しいページを、他の2つはこれまでのページに加えて最新のページを作らせて頂いた。
 イチョウは樹高25.8m、幹周9.07m、樹齢は1000年以上と伝承され、県の天然記念物に指定されている。以前は樹高52mであったが、2000年頃に強風で主幹上部が折れて、現在の高さとなった。幹には十数個の乳が下垂しており、昔は「諏訪の乳イチョウ」と呼ばれていた(明治末期に諏訪社から荘田神社に改名した)。低くはなったが十分な貫禄は失われていない。群馬県内では、太田市にある「浄蔵寺の大イチョウ」(幹周11m)に次ぐ第2の大イチョウである。
 熊ちゃんのメールには、「この木は、井土上町(いどのうえまち)公民館の東方向にあります。畑の奥、荘田神社の境内に立っていました。「枝が折れているので落下の危険有り」という看板があります。黄葉を期待して行ったのですが、少し早かったです。葉が繁っているので、幹や枝の様子が分かり難く、落葉した姿も見たくなりました。」とあった。  荘田神社に行くには、JR上越線の沼田駅で降りて、関越交通のバスの猿ヶ京線(上毛高原方面行)に乗って恩田町で下車(バスは1時間に1本程度)、信号まで少し戻って東に向かい上越線を越える。500m程で左折、700m程歩いて小川にぶつかったところを右折、突き当たると畑の向こうに荘田神社が見える。

主幹が折れて形が悪くなったと言われるが、堂々たる巨木である


前には道祖神などが祀られ、村の人々が大切にしている雰囲気が感じられる。


太い幹がまっすぐに伸びる


幹にはひこばえや乳が取り巻いている


銀杏の枝が一部折れていて危険なので近づかないようにとの注意書があった


通常のイチョウに比べて横に張り出す枝が太く、こんもりとした樹形に見える。


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