熊本県小国町の「下城の公孫樹(イチョウ)」 (2001.5.26)


 熊本県の山懐、小国町には巨木が多い。イチョウ、ケヤキ、杉等の有名な巨木が揃っている。博多に出かけた機会に足を延ばした。
 博多からは、JRであれば特急「ゆふ」か「ゆふの森」、バスなら頻発している高速バスを使って日田に入る。日田からバスで風情溢れる杖立温泉へ。ここで一泊して、1時間1本のバスで小国町に着く。そのバスを途中下車すると「下城の大イチョウ」が見られる。小国町で最初に迎えてくれる巨木である。
 樹高20m。幹周10.0mで、樹齢は1000年以上と言われ、国の天然記念物に指定されている。イチョウとしては、熊本県最大の木である。この地にいた下城上総介経賢の母、妙栄尼の墓標と言われる。また、別の鏡が池伝説では、小松女院の乳母、真神の墓標とも伝えられている。各地のイチョウに見られるように、乳のでない母親が祈願を込めて樹皮を煎じて飲むと乳が出る、という信仰がある。




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