岐阜県岐阜市の「加納小学校のイチョウ」 (2004.12.9)


 海外在住の水崎さんから、母校である岐阜市の「加納小学校」のイチョウを掲載して欲しいと、次のようなお便りを頂いた。
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「岐阜市で生まれ育ちました。貴HPで是非に取り上げていただきたい「樹」がありメールをさしていただきました。それは、岐阜市加納の加納小学校にある「銀杏の樹」です。加納小学校(私の母校でもあります)は、加納城の史跡にあり校庭の中に今も石垣がのこりその上にそれは立派な銀杏の樹があります(恐らく加納城の当時からのものと思います)。
 校歌にも歌われ(校歌はサトウハチロウ作詞)私が6年生のときに創立90周年を迎えていますので、すでに100年以上の歴史のある小学校であります。学校の正門は今もレンガで出来た旧師範学校の門を擁しています。お城の後は、小学校、岐阜大学付属小中学校、岐阜測候所、自衛隊の駐屯地(かって)、盲学校(ヘレンケラーも来校)などとなっており、一大文教地区でもあります。
 JR岐阜駅からも遠く眺めることが出来,まさに立派な銀杏の樹であります。一度機会がおありでしたら、是非訪れてみてください。
 尚、岐阜市加納には若き川端康成の「かがりび」の小説の舞台となったところでもあり、加納天満宮など同小説に実名ででた場所もあります。」
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 お便りに溢れた愛校心に心打たれて、是非写しに行きたいと思った。春にお便りを頂いたが、イチョウはやはり紅葉がよいので秋に機会を作ることにした。しかし、秋に適当な出張が無く、12月に入ってしまい、小学校に電話すると、もう銀杏の葉も散りますよ、ということで諦めていた。ところが、幸いなことに新幹線に乗る機会が急に出来たので、僅かの時間を使って駆け抜けるようにイチョウを写してきた。
 期待に違わぬ見事なイチョウで、岐阜駅に近づくと、金色に紅葉した背の高いイチョウをはっきりと望むことが出来た。列車を降りて近づくと、ずんずんと大きくなる。教頭先生の許可を頂いて校内に入り、加納城趾の石垣の上に聳えるイチョウにカメラを向けた。丁度、幼稚園と小学校を区切るように石垣の一部が残り、上から下に向けて滑り台などが設置してある。そこは子供達の格好の遊び場になっており、写真を撮っている間も、子供達は鬼ごっこやかくれんぼに余念がなかった。このイチョウがいつまでも卒業生の記憶に残るのも頷ける。
 環境庁調査(1991)によると、樹高30m、幹周り4.30m、樹齢200-300年とある。加納小学校の200周年、300周年にも、一層大きくなった金色の姿を見せてくれることであろう。
 加納小学校は、JR東海道線の岐阜駅の南南東約1kmのところにあり、岐阜駅から徒歩で15分ほどの距離である。





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