南花沢のハナノキ

滋賀県湖東町の「南花沢のハナノキ」 (2000.3.11)


 目片さんの車に乗せていただいて、開花直前のハナノキを見に行った。 後2週間もすれば、桜のように、赤い花が一杯に付いていることだろう。
 ハナノキは、岐阜・愛知を中心とする狭い地域にしか自生しない希少種であるが、 どうした訳か滋賀県の南花沢に、日本では最も大きいハナノキが育っている。 樹高15m、幹周5.15mで、国指定の天然記念物である。
 電車では行きにくい場所にあるが、車なら名神高速道路を八日市インターで降りて 421号線に右折し、御園交差点から国道307号線に入って北上すれば、約5分ほどで 南花沢に着く。右手の八幡神社の境内の中心がハナノキである。
 八幡神社に享保5年(1720年)に奉納された「当社八幡宮竝花木記」によれば、 聖徳太子がお手植えされたと記されており、村人達もこの木を大切に守ってきた。 1720年の記録に既に見えることから、樹齢は400年以上であろう。 かなり弱っていたが、樹木医の手当の甲斐あって、よく花を付けているようだ。
 ハナノキは、3月下旬から4月初旬にかけて花を楽しめるほか、カエデ科の 木であるので、秋11月頃の紅葉も美しい。




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