大学の同期会が毎年京都で開かれる。北川さんも私もよく出席している。皆さん社会で大活躍?した後、今は自適の生活を送っている。北川さんは茨城県在住だが、近くにグミの巨木があると以前から伺っていた。その巨木の四季を数年かけて撮ってくださった写真がようやく届いた。労作である。 グミは一般的には低木で、せいぜい2m程度の木と認識していたが、この木は将に別格である。樹高10m、幹周3.3m(主幹2.4m+分岐の合計)もある。茨城県の天然記念物に指定されている。グミは巨木になると認識しなかったのか1991年の環境庁調査には載っていない。この木はナツグミで、4月に花が咲き、6月には赤く熟して食べられる。こんなに大木になっても、隅々まで沢山の花を付け、実を成らせる。大したものである。 グミのある場所はかつて大室地区にあった室崎神社の馬場先(馬止めの場所)で、悪霊が村に入らないようにさえぎるために道祖神を祭っていた。グミの木を焼くと死人を焼くような匂いがするので悪霊が入らないと考えられていた。 グミのある曙町へは、常磐線土浦駅からJRバスが1日数本出ているが通勤時間帯が中心で8時半から13時はバスがない。バス停の所を南に入って住宅街を300mほど進んで、突き当たったら左に折れるとグミの木が見える。 |