かつては一番寂しかった栃木県の巨木が、熊ちゃんと寅五郎さんの登場で一度に賑やかになった。嬉しいことである。熊ちゃんからの2本目は、小山市寒川の「胸形(むなかた)神社のエノキ」で、貴公子のようなスラリとした樹形である。樹高23m、目通り約6m(環境庁調査では、樹高18m、幹周り5.68m)、樹齢300年以上と推定され、栃木県最大のエノキである。小山市の天然記念物に指定されている。以下は熊ちゃんさんからのメールの一節です。 「場所は、国道4号線を宇都宮方面に向かい、小山市間々田の信号を左折して、約4キロの寒川地区にあります。私は、数年前から「とちぎ名木百選」めぐりしており、この木も百選に選定されているので何回か見に来ていました。昨日行ってみると、治療中の看板が立っていて、市の職員が帰るところでした。聞いてみると「樹勢が衰えたので、治療が始まった」ということでした。美しい樹形を持った、このエノキには、長生きをしてもらいたいと思いました。」 寒川を通るコミュニティーバスは、JR東北本線の小山駅からは一日に5本、間々田駅からは4本出ている。胸形神社に行くには、寒川バス停の隣の迫間田バス停で降りる方が近そうである。胸形神社は、巴波川の堤防下にある神社で、度々洪水に襲われたという。御神木であるこのエノキも、洪水の影響で根上がり状態となっている。 |