愛媛県重信町の「北吉井のビャクシン」 (1998.9.18)


 松山から出る郊外電車の横河原行きに乗って終点で降りる。 駅から北に向かって歩き、国道11号線を越えてなおも進む。分岐があるところを 左に進むと5分ほどで小さな川に出るが、川向こうにそれと解るビャクシンの木が 見える。
 全国で天然記念物の指定されているビャクシンは8本あるが、愛媛県にはその内3本があり、 北吉井のビャクシンはその一つである。樹高20m、根周り7m、2本に分かれた大枝は 各々の目通り4mで、推定樹齢800年といわれる。昭和23年に国の天然記念物に指定された。
 根元は現在は全く分離した状態であるが、これは、もと空洞であったものを、 お遍路さんたちが中で休んだり焚き火をしたために中央部が消失したものだと 近所の人に教えて貰った。この場所は、明治初年までは岩峰山円通寺の境内であった。 石槌山の先達であった和田氏の先祖が山から持ち帰って植えたものと伝えられている。




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