神奈川県鎌倉市の「建長寺のビャクシン」 (1998.7.19)


 全国にイブキ(ビャクシンあるいはシンパク)の巨木は多い。すでに 特別天然記念物である小豆島「宝生院のシンパク」、湯河原の「城願寺のビャクシン」、などを紹介したが、北鎌倉「建長寺のビャクシン」も勝るとも劣らない巨樹である。 樹高13m、目通り幹周り6.5m、推定樹齢730年。神奈川県指定の 天然記念物で、神奈川県の「名木100選」にも数えられている。
 建長寺は鎌倉五山の一つで、禅宗の臨済宗建長寺派の本山である。 我が国最初の禅寺で、建長5年(1253年)に北条時頼が建立した。開山者は 蘭渓道隆で、中国の宋で修行し宋の厳しい禅風を導入して多くの修行僧を 指導した。後宇多天皇より大覚禅師の号を賜っている。
 宋代の禅寺の前庭にはビャクシンが植えられていたが、これに習って大覚禅師が 植えたものと伝えられる古木が現在7本残っており、いずれもかなりの大きさである。 特に写真のものが大きい。




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