長崎県の五島列島へは行ったことがないが、私には懐かしい名前である。と言うのも小学校の時に夢中でつけていた「気象通報」の観測点の一つが五島列島の福江であったからである。いつかは行きたいと思っている。その五島列島の中通島にある大アコウの写真を葭谷さんから送っていただいた。葭谷さんは昭ジジの島旅賛歌というブログを持っておられるが、全国430有人島の内ほぼ250島を回られ、現在記録更新中である。 アコウは南紀、四国、九州、南西諸島に分布し、ガジュマルと並んで、この地域を代表する巨木種である。長崎県のアコウの巨木の内3位までが五島列島にあり、その中で最大のものが奈良尾神社のアコウである。樹高25m、幹回り12.0m、樹齢は650年とされ、昭和36年に国指定の天然記念物となっている。第2位は福江市樫の浦町のもので、幹周11.2mである。玉之浦町には幹周18.3mの大アコウがあるが、5本の株立ちである。因みに、日本のアコウの中で、奈良尾神社のアコウは第1位の幹周を誇る。また、長崎県の全樹種の巨樹の中では第4位の位置を占める。 五島列島は、北から中通島、若松島、奈留島、久賀島、福江島の五つの大きな島を中心に、約140の島々からなっており、西海国立公園に指定されている。中通島へは五島産業汽船のフェリーが長崎港と奈良尾港を日に3−5便で結んでいる(夏場が5便多い)。奈良尾港から南西に真っ直ぐ進むと、トンネルをくぐって300mほどで奈良尾郵便局のある三叉路に出る。これを左折し、奈良尾支所(役場)の手前を右折すると直ぐに奈良尾神社がある。奈良尾図書館を目指して行っても良い。 |