巨樹ではないが、珍しい木である。アカシデの突然変異種と考えられる。
その昔、山で珍しいアカシデを見つけた人が神社に奉納した物であろうと
考えられている。 JR五日市線の終点、武蔵五日市駅で降りて、秋川街道を北東に進み、 バス停「病院前」の手前を左に折れて勝峰川沿いに出ると、幸神神社がある。 駅から歩いて20分程度である。 樹高5.8m、根元の周囲2.12mであるが、樹齢は700年と言われる。 丸い形に綺麗に枝垂れている。昭和17年、国の天然記念物に指定された。 以下は、小森さんからの便りです。 「最初の段の写真は、前回の冬枯れの姿と同じ位置で撮影したのを 対比させてみました。2段目のものは、解説板とひねくれた枝振りのアップです。 3も、同じくひねくれた枝ぶりです。 (アカシデの葉の中に)オトシブミの葉巻を見つけました。 このオトシブミという虫なんですが、形は小さいながら一生懸命に はるかに大きなアカシデの葉を巻いて卵を産み付けるのです。 その姿が気に入りまして、ツーリング途中に見かけるとついつい長時間 その小さな働き者の作業を眺めてしまいます。でも、この写真を撮ったときは 親の姿は無く、巻いた葉も変色していることから、何らかの理由で作業を中断して 飛び去ったようです。最後は必ず巻いた葉を下に落とすのが決まりですから。」 |